新しい生活は少し馴染んで 風の匂いが変わって 町の景色が紅くなる頃 一人部屋には 有り余る自由が 寄せ集められたような日々の重なり "昔と色んな意味で変わらなかった" 鏡に写る姿に 思い出させても何かが違う 流されながら 辿り着いた答えも 涙を落とさずとも視界にぼやけて 消えそうな気がした ダウンエモーション 光射す道の迷路を彷徨って その内、 夜と同じ色した夢を抱いて眠って こんな気紛れを神様がどう 笑うのかも知らない とにかく窓は開けてみるけど 乾風混じりの町並みへ歩けば 思いの外、 知らなかったことばかりが目に飛び 込んで もう流されている 身を預けた期待に 応えられたり裏切られたりもしてる 気を取られた言葉、 過去を置き去りにする程 気晴らしは得意じゃない ひたすら前へ、 その先へ一歩二歩まだ歩いてる 海は遠いから川へ、 暇潰しを急いでいたんだ もっと遠くまで 何となくで続けて ふと気付く 時が経つのに慣れて来たことを 痛みと擦れ違ってきたボロ靴には どれほど助けてもらったことだろう 今日も"ただいま"、"おかえり" は無くて 灯りをつけ、そっと 窓を開けて夜風に吹かれながら ダウンエモーション 光射す道の迷路を彷徨って その内、 夜と同じ色した夢を抱いて眠って こんな気紛れを神様にどう 笑われても知らない どの道、小さくて弱いんだから