エジプト煙草の にがいけむりが 古ぼけホテルの ペンキにしみる 不幸な男に 出会った夜は 黒いカモメが ないてとぶ 私は嘆きの天使になって 一緒に泣きましょう 私は嘆きの天使になって なぐさめましょう あしたは港も晴れるでしょう ジブラルタルなど 知らないけれど 想い出ばなしは 何でも判る 昔の女に 似ているならば 同じ名前で 呼ぶがいい 私は嘆きの天使になって 一緒に泣きましょう 私は嘆きの天使になって なぐさめましょう あしたは港も晴れるでしょう 絵葉書みたいな 港の町に 三文オペラの 歌がきこえる だれにも逢えない 霧笛の夜は 死んだ男と 夢で逢う 私は嘆きの天使になって 一緒に泣きましょう 私は嘆きの天使になって なぐさめましょう あしたは港も晴れるでしょう