海の向こうへ続く 橋を見上げるベンチで 待ち合わせにはいつも わざと遅れてきた恋人よ 肩に手をかけ囁けば 微かに香る ドライなジンを思わせる 無口な人よ もしかしたら次の夏は 友達に戻って この街 旅立つなら 笑って見送って 電車が橋を渡る 光る水面に見とれて 少し笑った顔も なぜか泣いてるみたいな人よ 覚えたてのジンライムで はしゃいだ夜に 魔法をかけたあの店も 姿を変えて もしかしたら次の夏は 誰かと恋をして いつかの約束も 忘れてしまうけれど 目抜き通り 並木の影 誰かの夢を見て この街 旅立つなら こころに手を振って 水に揺れるビルの明かり 月が昇る頃に この街 旅立つなら もしかしたら次の夏は 誰かと恋をして いつかの約束さえ もしかしたら次の夏は 友達に戻って この街 旅立っても 笑って見送って