暗く狭まった空が 灰色に飲まれた都市を見下ろす 定型に形成された 既製品の生活眺める 鉛の空を飛んでいくカラスを 眺めていた 何が見えて どこに行けるんだろう 溶け出す サイレンの音と 不確定な 現在の間で夢を見る 途切れた日常が 昨日の意味を溶かしていく もう何もいらない どこにも行けなくて 上書いた感傷と 積み重なった後悔を メーデー 不透明な信号を送って どこかで、聞こえる 多分僕らは特別じゃなくて オレンジ色の景色の向こうで 滲んだ過去が反射してるだけ 季節外れのグレーの海で 逃げ遅れたシーガルを見ていた 君みたいだねって 浅く笑う 鉛色の空を 飛ぼうとして落ちていった あのカラスのように 腕を伸ばした かすれた声で歌って この世で最後のスピーカー 未完結の回想 残響が遠ざかって 存在の形状を失って もう誰もいなくなった 何も思い出せなくて 頭上のイクリプス 崩れていく世界と 最後の景色すら 醜く割れた 投げ出された終末論 フィルムに残った 人類史の終着駅 ゲームをリセットするように 破滅の波にさらわれて一瞬で 消えていく 何度も作っては壊したユニバース 表も裏も手ごたえもなく それはさながらメビウスの輪で 頓挫した都市計画 もう君のことなんて 忘れてしまったな 寄せては返す記憶 世界の再構築 霞んでく脳裏 いつか聴いた声 極光断絶 目指すカラビ=ヤウ 飛び込んだ先 全部失って 空間だけそこに残る きっと誰も知らない どこか漂って 底へと落ちていく 無限に続いていく ゼロに戻りゆく 繰り返すだけ 声が 遠く 揺れて 消えてく
