二丁目の駄菓子屋の ガラス戸開けると別世界 学校帰りいつもよく寄ったね 君の細い指が 棚のキャラメルをひとつ取る その光景は一枚の絵のようだね 色とりどりの異次元の世界で その甘い香りの店の中で めまいを感じてた それから僕らは路地裏で 探検ごっこして遊んだ お金持ちの家の 庭を内緒で通り抜けた 学校であった嫌なこと 駄菓子屋のおばさんは 優しい笑顔でいつも聞いてくれた フルーツ味のタブレットや アイドル歌手のブロマイド すべてが現実を 忘れさせてくれたんだね 今も時々思い出すけれど 優しかったあのおばさんは 元気でいるかな あれから時は流れ 僕も大人になったけど あの駄菓子屋は今でもあるのかな 君は今頃どこいにいるのかな