気に入ってる羽織はまだちょっと 早かった 春の匂いは緩やかに街を加速させる 何度も聞いてた歌が違って聞こえた 自分の知らない自分に 出会ってしまう 背伸びをし続けたら大事なヒールが 折れた ささくれから溢れ出す 拙い意志も 全部見通してるなら 置いていかないで ただ 笑って見ていてよ ずっとわからなかった 誰といてもそれなりに楽しいし でも切なさだけじゃなくて 一緒に季節を感じていたいよ それは恋ではないし ましてや愛でもないし 例えば春の木漏れ日のような 一瞬の暖かさに包まれて 今日を引き延ばしていたい 聞かないから 答えないで 大人になるところを見ていてよ 背伸びをし続けたら大事なヒールが 折れた ささくれから溢れ出す拙い意志を