帳が落ちてく 暗い海の底 ここなら誰も僕には気付かない ぼんやり浮かんだ 淡い水平線の、向こう、白昼夢 消えていくよ 白々しい声 凍えるなら 不確かでもいい 息継ぎすら忘れて 飛び込む そこまで このまま青に溺れても 止まない雨に滲む空は 僕を映しはしないから かなしいほど綺麗で まだ深い夜に 嘯く星群れ 睫毛の先にぼやけて散ってゆく 夢の中でいい 微かにわらった真夏の絵空事 このまま泡に飲まれても 夜の向こうを照らす朝を 僕は迎えに行けるかな 温もり 冷めないなら まだ 果てまで 泳いでゆく このまま青に溺れても 瞼の裏に光る空は 僕を映しはしないから かなしいほど綺麗だ