ああ 夜の片隅で そっとため息の道 暗闇に目が慣れて 大人になって くたびれた夢と とぼとぼ歩いた ああ 諦め混じりで もう流れ星にでも 願うしかないか?とか 見上げてみれば 情けない俺に全音符 強く響くんだ! 月が綺麗で見惚れていた ただ時も忘れて 昨日の傷口も 明日の憂鬱も ふわりとさらってしまうような 月が綺麗で手を伸ばせば ただ遠く彼方で ほの明るく わずかに揺らぎながら 歌のように 夜を染めてゆく 数十行の歌詞に託しても 千の言葉で例えても 本当は五文字で伝えなきゃ ダメだよな 優しさか表情か くれた言葉か 時めく気持ちを 上手くは書けないが 意味や理由は 後から追いつくのさ 月が綺麗で見惚れていた ただ時も忘れて 昨日の傷口も 明日の憂鬱も ふわりとさらってしまうような 月が綺麗で手を伸ばせば ただ遠く彼方で ほの明るく わずかに揺らぎながら 歌のように 夜を染めてゆく 孤独に永く見つめた窓辺にも 疲れた帰路の頭上にも 絶望に倒れた仰向けの目にも 月が綺麗でした 今日も綺麗でした