思い出は深夜天井に浮かぶ 映したシーンはどれも青く 言葉はいつもすれ違った 夜に抜け出して四月を歩こう 約束の日を小さく結ぶ 近くに咲いた並木通り いつかの今日だった 思い出したあの人の表情が 愛しさと揺れる表情が ゆらゆら春に吹かれなぞる 思い出したあの人の表情が 悲しさに触れる表情が 懐かし春に寄せて巡る 晴れ予報がまた見事に外れて 一人傘に花びら落とせば 新し風に乾かされて 拐われ去って行く たった一度の春が そっと色褪せながら 過ぎ去ったはずの想いと ひゅうひゅう迫る 思い出したあの人の表情が 愛しさと揺れる表情が ゆらゆら春に吹かれなぞる 思い出したあの人の表情が 悲しさに触れる表情が 懐かし春に寄せて巡る 思い出したあの人の表情が 愛しさと揺れる表情が ゆらゆら春に吹かれなぞる 思い出したあの人の表情が 悲しさに触れる表情が 懐かし春に寄せて巡る 思い出は春に連れて浮かぶ