昔の寝ぼけたような幸せが 暖かくて懐かしくて 今もたまに思い出すよ 笑った思い出を今日の悲しさで 塗り潰してしまわぬように 俺が僕を殺さぬように 赤色の電車に乗って 君が会いに来るよ 言葉にすれば泣きそうだけれど 僕は元気だよ 「ありがとう」 いつの日にか伝えるから 胸を張って伝えるから その時まで長生きしろよ どうか忘れないで 君と僕が今ここに居て 笑い合ってそれこそが全てだろ ここに居るから ふざけた下らないことで 声は呆れたけど 馬鹿げた夢や情熱は 笑わないで聞いてくれる もうそろそろ帰らなくちゃ それぞれ暮らしの中 君に出会えてよかった 本当に本当に嬉しかった そして 最終電車は君の街へと走り出す 帰りたくなかったみたいに ゆっくりと走ってゆく 赤色の電車手を振って 水色の帰り道