崩れた 街の 風の 音 瓦礫の 影に 春 遠く 獣 ひとつ 道を 行き 黙って 命を 運んで る 重たい 空の 下で なお 息の 灯だけ 消え はせぬ 爆心地を 掠めて 飛ぶ 低き 燕の 影 ひとつ 壊れた 空に それでも 春 どこかで 動く 季節 かな 焦げた 匂いの 残る 道 遠くで 誰かの 足 の音 静かな 命が また ひとつ 瓦礫の 隙間で 息を する 終わりの ような 景色でも 時は 静かに 進んで る 爆心地を 越えて ゆく 低き 燕の 羽 ひとつ 壊れた 空に それでも 春 小さな 命の 音 かな 風の 向こうに 影 ひとつ 燕は また 春へ 飛ぶ
