日毎仕事に暮れる町 その日重ねてその日暮らし 一人旅立ち遠い夕立ち 昔馴染みも去りゆく秋 人に騙されて 引きずり回されて 鱗がシクシク剥がれちまっても 魚は泣けない あなたは泣かない 僕の前では決して 辿る家路に引きずる影 香る夕餉に泣いたら負け 人の優しさ僕のいやらしさ 空の鰯に飲まれちまえ ふざけた世の中だ 付き合い切れない 心がシラシラ乾いちまっても 魚は水の中 あなたは夢の中 今夜も多分寝られない ありがとう、大丈夫 そうやって笑うけどさ 本当に聞きたいあなたの言葉は 辛いよ苦しいよ 寂しいよ泣きたいよ それから 魚とかけまして あなたと解きます どちらも僕にはどうしてツレナイ 魚は水の中 二人は水の泡 おあとがよろしいようで