ああ君よ、また来たのか こんな僕のところにも ヒグラシが飛ぶ頃には 行かなくちゃいけないのに 古いギターが張りついた袖を歌う 幼さよ、さらば友よ 町は今、ワタリドリ 勇ましき皆ただ一人 豈郷愁の酒に酔わんや 置いてゆけ、夏の夢は ああ君よ、まだいたのか こんな僕を慕うのか 哀れみを寝ぐらにして 春を待つつもりなのか 古い電車が今はない駅を探す 約束よ、さらば友よ 町は皆風見鶏 旅立ちは色とりどり 豈後悔の酒に酔わんや 置いてゆく、夏の影は ひた走れ、いざツバクラメ 生きるため、時尽きるまで はればれと翼広げ 誰もないあの空を飛べ!