Track by井乃頭蓄音団
ようやく家を出ると、 小さい女の子が傘もささないで 居たので、 僕は自分のさしていた傘を 貸してあげたのですが、 突然風が吹いて、 女の子はどこかへ 飛んでってしまいました。 悲しい出来事の名前を 呼んでみたり、 あたり構わずに苛立ちぶつけた僕を 嗤うような トタンの歌を聴いてみたり、 孤独は淋しくはないのです。 僕の青い 傘はどこへいったのでしょうか? 特に素晴らしいものとか、 世界で一つの宝物とか そういうわけではなかったのです が、 誰より逢いたいあなたです。