眠れないなあ。 じっとしていたって、 消えるようで・・・ ドアの向こう側へ。 瞳から、 どっと溢れ出た、 あめ玉を置いてっても 気持ちは残りそうで…..。 道行けば、さっき、ここで空になっ た猫が眠る。 最後のあめ玉、 おまえにね、 あげるよ。 じゃあさ、ちょっとだけ大あくびし て、 追いかけてきた夜を振り切り、 ラララ、唄って、 おまえを乗せて、 人気ない川の朝へ・・・ 最高だから・・・ 最高だから。 数えないと忘れるようなもんは、 車線の向こう側へ弾けて飛んだ。 暗いせいか、睡魔が呼ぶせいか、 ボヤけたって "たったひとつ”は、 今、ここにある。 さあ、着いたよ。 じゃあさ、ちょっとだけ、 土手に寝っ転んで、 僕等を追ってた夜も、呼び寄せ、 ラララ、唄ってさ、 一緒に見ようよ 人気のない川の朝は・・・ 最高だから・・・ 最高だから。 眠たくて、 僕はもう動けずに、 目、 開けられるだけで。 最後の願いは 「太陽よ、 目の前に・・・」 見ろ!! 太陽が目の前に。 太陽が闇を包み・・・。 太陽が、 この全てを・・・。 目覚めたら、 「昼過ぎだわ。 あぁ・・・」