Amaryllis

歌詞

いらないって何度も言ったのに あなたがわたしに植え付けた約束 育てた覚えなんてないのに 深く根を張って重たい 枯らしてしまいたくて吐いたあの嘘 が 鈍く疼いて 目を覚ます夜 何度も 掻き消そうとするほど わたしの形も崩れる 街の足音散って 鼓動に絡み付いて 意識を繋ぐように 息遣いを守った 消えそうな指先見つめて 歩いたけど 覚束ないから さよならなんて まだ言えなくて 涙の流し方さえも忘れて 「もういいかい」「まあだだよ」 なんて声を枯らして歌う あなたは今何処にいるの テーブルの上に零れそうな言葉を 慌てて溶かして飲み干した あなたを前にするとこんなに 居た堪れなくなるなんて ずっと続けてきた人間ごっこも 今夜で終わりにしたいんだ わたしの中に何もないこと 見透かされてしまう前に あの日のことをずっと 真に受けて生きてきた たとえあなたがもう 覚えていないとしても 眦を決して守って 縋っていたんだ 全部恐いから 今更 もう戻れなくて 命の使い方なんて知らなくて もう一回 あともう一回だけでいいから 見ていてほしい もう手を離さない 夜空に出歩こうとしたあなたを 引き摺り下ろした 潰れてぐちゃぐちゃになった 何がしたいんだろう 何者にもなれないわたしは 「おやすみ どうか もう起きないで」 約束は枯れてしまった帰り道 「もういいかい」「もういいよ」っ て許されても 息をしている わたしの形のままで