白馬引くかぼちゃの 馬車待っているわ(迎えに来て) 純白のグローブ優しく エスコートして(この手を取って) 杖を一振り魔法を掛けたら 誰もが振り向くプリンセスへ 透明なガラスの靴はまるで 履き慣れたフラットシューズ 錠前とその鍵のように 私の足はするり吸い込まれていく ひらり ドレスの裾を翻して 踵の音を鳴らして 誰よりも優雅に可憐に踊る だって私シンデレラ でもね魔法は有限なの 時計の短針が9を指す前には ガラスの靴置いて 急いで帰らなくちゃ 海の底貝殻ベッド目を覚ます (朝日が差し) ベルを転がすような声で私は歌う (そう美しく) 嵐の夜に溺れた王子様 助け 私は彼に恋をした もう一度出会うための条件 それはそう 魔女との契約 舌を捧げて 私はついに2本の脚をこの体に得た ほろり 真珠の涙が流れるわ 愛しい彼の隣には知らないお姫様 敗者は泡へ だって私人魚姫 身を投げた海の奥底は 少しだけ暖かくて 薄れていく意識 鼻をシャボンの香り ふわり掠めた 明日は白雪姫になりましょうか? 次はラプンツェルかしら メルヘンに溢れた 素敵な毎日 と て も た の し い ま い に ち リノリウムの床 鉄格子 全然趣味じゃないのにな ミルク色の小箱みたいな檻に 囚われのお姫様 悲劇のヒロイン 手鏡 ピンクのリボン いつの間にか悪い人に 盗られちゃったみたい でも笑うわ 何故なら私は ほら とても幸せな お姫様なの なの