小夜更けて調べは夢枕 私は彷徨う <♪> 刹那に見ゆ 貴方に見惚れて 春の風ひとひら 偽り姫 お慕い申せど 夜の帳が二人別つ 許されぬ恋と分かれども 願い目を伏せた「会いに来て」 この姿愛してと 獣道、狐が啼く 化かして化かされ一巡り 夢なら繋ぐその手 貴方には秘めごと絵空事 ひとり眠る 焦がれて焦がれて恋心 悔めど泣けど消えず 狐火燃ゆる瞳は紅く 今ひとたび さくら さくら ここで咲けと 涙落つる <♪> 月日は経つ 貴方はいたずら 秋の枯れ草踏む 隣にいるその人見知らぬ乙女 手を取り二人笑う 叶わないものと分かれども 嫌い目を伏せた「消えたいよ」 思い尚熱帯びて 獣は月夜を仰ぐ 化かして化かされ一巡り 夢なら繋ぐその手 貴方には秘めごと絵空事 ひとり眠る 焦がれて焦がれて恋心 悔めど泣けど消えず 狐火燃ゆる瞳は紅く 今貴方の心 どこにあるのでしょう 教えて <♪> 出逢わなかったなら 私は私で 愛さなかったなら 季節は廻って だけど戻らない 戻れない日々が 私と貴方繋ぐ ”狐の嫁入り”とは笑わせられる 結ばれぬのなら 嗚呼 いっそ 化かして化かされ一巡り 夢なら繋ぐその手 貴方には秘めごと絵空事 ひとり眠る 焦がれて焦がれて恋心 悔めど泣けど消えず 狐火燃ゆる瞳は紅く 今ひとたび さくら さくら ここで咲けと 涙落つる