咲き乱れる爛漫(らんまん)の 沁(し)み返る香(か)は 罌粟(けし)の花 密園に蠢(うごめ)く 眩暈(めまい)誘う四肢は 熟れ切らない 仄(ほの)かなる魔性 褥(しとね)に落つる影絵は 振り返る肌 妬け野原 讌(うちあげ)にさざめく 愚妹(ぐまい)な欲望を 止められない 高鳴る魔鐘(ましょう) 妖(あや)かしの花 乱れ咲く宵(よい)は 魔的で虚ろな悦楽さえ 嗚呼(ああ) 私の羽に垂れた腐れと 然(そ)して淫らな拝謁(はいえつ)に 飲み干されそう 花 散り行く運命(さだめ)に 乱れ舞いて 抗えど 烈しく咲く程 虚しく散り行く 憐れぶ声も無く 妖(あや)かしの花 乱れ咲く宵(よい)は 魔的で虚ろな悦楽さえ 嗚呼(ああ) 私の羽に垂れた腐れと 然(そ)して淫らで嫋(たお)やかな 排泄に押し流される 今も