届かないほど確かめるほど 密かに溶けるように 揺れる心がこの夜に包まれていく 胸騒ぎする真夜中 春が舞い込む窓辺に 静かに変わっていく温度 消せない印 夢で描いた2人は 初めて会った頃と変わらないのに 何処か褪せたようで 閉じた瞼の裏側で広がる 思い出はまだ熱を帯びたままで あぁ 痛いくらい 君が好きだった 最初からきっと叶わないこと 気付いていたはずなのに 臆病な恋が春風に攫われていく 傷が深くならないように 弱さが見透かされないように 蓋をするように無口になる 夢を見過ぎていたようで 美しさだけを残して 過ごした時が胸を締め付ける そっと触れた手のひらは冷たくて 2人の間に隙間風が吹き込む あぁ 知らない姿を見た 閉じた瞼の裏側で広がる 思い出はまだ熱を帯びたままで あぁ 痛いくらい 君が好きだった 最初からきっと叶わないこと 気付いていたはずなのに 臆病な恋が春風に攫われていく 夢で描いた2人は 色褪せていく 春風と