ひび割れた街の細い隙間から 哀愁に似た光が低いビルに差す。 「なにもない」と恥じる 君の瞳の奥や 語る言葉の節に佇む愛が心地好くて 「ここにしかない」とそう思った。 また必ず会いに行くからさ それまではどうかそのままでいて 君が寄り添い続けた場所で 「おかえり」って また聞かせてくれないか 柔らかくて暖かい 夜は冷たいあの街で 両手を広げ笑ってくれる 僕らこうして生きていようね また必ず会いに来るからさ それまではどうかそのままでいて 君と寄り添い続けた場所に 「ただいま」って また言わせてくれよ 薄い財布で意地を張って 歪んだ視界と記憶の中 約束なんて1つも無いのに 次を待ち侘びて 抱き合った こんな日々を愛していようぜ