行き先のわからない旅のような君と 二人で 息を忘れるくらい 何に僕ら笑ったんだっけ 脆くて美しい あの曲はまだ今も 君の匂いがするあ の時 君は 何を言いかけてやめたの 誰の ものにもならないふりをして さ ふざけた 君の 「愛してる」って言葉が今 咲く季節を 間違えた トゲのようだ あの完璧な満月は 僕等を本当に照らしてたの もしかして美化された 僕だけの思い込みだったの あどけない体温の君は 曖昧な光のよう 名前のつかない 二人に戻されるなら 太陽なんか 消して 君は 月を 誰に伝えるはずだったの 僕の心の尻尾を掴んだままで ずるくて 綺麗な その淋しさの正体は 空っぽな 手のひらで 輝いたまま