だから僕が君に言いたいのは 空き缶をつぶすように 伸びた爪をパチパチ切るように 喋らないでくれってこと <♪> コーヒーの湯気は幸せそうに くるくる踊ってるし サティのピアノ曲も静かに 優しく響いてるんだ アルミホイールを噛んだ 味がしそうな火曜日 ジムノペディはゆっくり 水をかけてく この世界がふやけてしまうその前に 笑ってくれよ そしたら僕は 骨がバラバラになるくらい 風に吹かれて もう一度君に会いにくるから <♪> 魚が空を羽ばたいてたら 随分ましなんだけどな 何かふふっと笑ってから全部 許せてしまいそうだろ あいにく空は綺麗な 曇り一つない蒼で 魚達は干からびて見当たらない この世界が ひび割れてしまわないように 笑ってくれよ そしたら僕は 脚が外れてしまうくらい 雪に降られて もう一度君に会いにくるから <♪> 水曜日の朝に君は ピカデリーを聴いていた 柔らかな陽射しがそっと肩に落ちる 窓の向こうに ひとすじの雲が伸びている その先を見て 僕は思わず君を大声で呼んでいた その輝きを じっと、じっと、 消えるまで眺めていた <♪>