たんたん、と、刻んだ、 あなたへの想い 私は、毛糸だけを、 紡いだわけじゃない とんとん、と、叩いた、 背骨の裏側 夜が死に、朝がくれば、 笑えるのかしら のんのん、と、響く、 ストーブの、青い灯が しんしん、と、積もる、 溶けない私を、照らし続けてた さくら舞って流れてゆく ほどいた糸を 風に結んで飛ばした 私は、飛べないから <♪> カンカン、と、シンクに、 転がるビー玉 くるくる、と、廻りながら、 流しに落ちてく きっとあなたは、 笑っているでしょう 意味もなく、無邪気な顔、 輝かせながら ぽんぽん、と、浮かぶ、 あなたと、子羊の絵 そっと、目を瞑れば、 耳に残ってる、子守歌の音 さくら舞って流れてゆく ほどいた糸を 風に結んで飛ばした 私は、飛べないから <♪> だんだん、光が、生まれてゆく空 もう少し、夜に爪を、 掛けていたいけど きゅんきゅん、私は、 ねじ切ってゆく さよなら、もう私は、 歩いてゆけそう さくら舞って煌めく空 ほどいた糸を 風に結んで飛ばした あなたを想いながら、