君の呼吸は深く沈む青? 脈打つ熱は淡く滲む赤? 混ざり合ってさ 不思議な色で 四角い世界に描き続ける 一人もがいて罅割れた爪の先じゃ 誰にも触れられなくなって 膝を抱えて見上げた空は 悲しいくらいに濁って見えた 君の名前を呼び続けていた 僕の身体中 汚していくような こんな世界で溺れる前に もう一度だけ あと一度だけでいい 会えたのなら何を話そう 君の声も零れた涙も 痛いくらいただ透明で どんな色で描けばいいんだろう この世界はずっとからっぽのまま あとどれだけ泣けばいいんだろう あと一度だけ… 春はあらぞめ 夏は藍 秋は茜 冬は白 塗り潰していくけれど 僕の隣は誰もいない 磨り減ったクレヨンで こんなに焼き付けていたのに ここにあるのは9つの色だけ 君の色はどこにもなくて あと何回呼べばいいんだろう あとどれだけ恋をするのかな 君がいないこんな世界で あと何回息をするんだろう 僕はきっと壊れながら それでもまだ描き続けるよ 君の身体も 焼き付いたその声も あとどれだけ願えばいいのかな