「わたし、ちょっと太った?」 「そんなことないよ」 そうじゃないのよ 言ってほしいのは 「もう少し太ったくらいが ちょうどいい」 そういうこと 分かってないのね でも 照れながら握ってくるその手 嫌いじゃないから 君の名前 わたしだけが呼べたらいいのに 気遣いも作り笑顔も わたしの前では捨てちゃって いちばん無防備になった 君を守れるのは わたしだけ 「わたしのこと、嫌い?」 「そんなことないよ」 そうじゃないのよ 言ってほしいのは 「大好きすぎて言葉にできない」 そういうこと 分かってないのね でも 寝たフリのおでこにしてくれるキス 嫌いじゃないから わたしの名前 君だけが呼べたらいいのに 気疲れも誰かのグチも 君の前では出しちゃって 呆れるほどワガママになった わたしを許せるのは君だけ 「ほんとはね、 どうでもいいよそんなこと」 欲しい言葉もいらないから 疑いのない力で わたしが君を抱きしめる 今すぐ君を抱きしめるから 覚えていて わたしがここに生きていたこと