見慣れたはずの太陽背に 見慣れぬ場所を歩いてる 蔓延(はびこ)る感傷振り解くように 踏みつけてた 気付けば時は過ぎ去って 今日も何処かでクダを巻く 錆び付く傷一つずつ そこらに撒き散らして 響く歌はあの日のメロディー 浮いて沈む光と影 流れ過ぎる世界に一つ 小さな溜息 言葉を呑んで押し黙る 日々を越えるにはそれもいい 溢れる人動かぬ影落とし 紛れるように 永久に続く浮世の波を 甘く包む月夜の風 一人一人の闇にそっと 小さな口笛 ああ 広がる星空 寄せては返す真実 泡沫(うたかた)の夢は 波間に消えてゆくとしても たとえ世界が僕を忘れ 心この身消えたとして 願う想いはいつかきっと 届くと信じた そして僕ら全てを抱いて 続く浮世の波を越えて 歩くよ