夜の帳 捲れば「おはよう」のタイムライン 寝惚けた街が欠伸する 憂鬱な睫毛 何度も抱き合っては 狭間の現実にセンチメンタル 今を大事にとか やれば出来るだとか 好き勝手に言ってくれるなよ 何度目の溜息だ 此方の事情 知らんぷり 御都合主義のレール 「ねえ何処行き?」 大した動機ないんだ 気が付いたら 産まれ堕ちていた僕等 享受するままに 人生の意義 迫真の演技 「代役は居るんでしょ?」 何時だって何時だって 当て所ないまま 碧く 熟せぬ モラトリー 曖昧な感情で 呼吸ができないなら 寄る辺ない春と サヨナラしようか 何時からだろう 色彩失った境界線はもう とっくに腐って 勝手に与えられた人生 今日も熟す 見も知らぬ名も知らぬ 何処かの駅で みすぼらしく 彷徨ってみる 嗚呼、いっそ痛みなく 消えてしまいたいなぁ 如何してだろう 想い画いた筈の未来 今はもう ずっと昔 見限って ぽっかり空いた 後悔と葬った 帰る術はないと解っても また無いもの強請り 「誰も教えてくれなくて」 何時だって何時だって 憧れたまま 碧く 熟せぬ ノスタルジー 傀儡の人形じゃ 呼吸ができなくて 寄る辺ない春が 瞬きするだけ 何処か歪で 可愛げのない果実 有象無象 全部頬張って 大人になっていた 「なんで?」 作り笑い巧くなって 涙の出し方忘れて 生きたフリで死んだ毎日送って ららら 流され 明けの明星 ララバイにバイバイ また起きる時間だ 波打って 揺らぐ春 囚われた色彩 真っ白な答案に 「さよなら」書き込んだら 有刺鉄線 跳び越えて 何時だって何時だって 当て所ないまま 碧く 熟せぬ モラトリー 曖昧な感情が 呼吸している今は その全て 空にバラ撒いて 呟いた「またね」