愛してよ もっとエゴもイドも単純に 逃げ込んだ非現実で あなたは嘘をつく 「私はだれ?」なんて だれも答えないの だから望むままにその目に映してる 人間を象った私の姿を 夢や理想をなぞる それが幸せなら すべてを塗り潰し 新たに描きましょう いつしか剥離した自分が笑い掛ける その声も感情も 気付けば奪われ 画面の向こうの佞言に溺れる 教えて 本当の私はそこにいるの? 仮面の下を這いずる心は ああ、ただ惨めに崩れてくだけ 愛してよ もっとエゴもイドも単純に この感情を暴き出して 突き刺してくれよ デタラメな明日に縋りながら 終わりを望んでいた 混ざりあった裏の裏を見透かして この感情を曝け出して呼吸をしても 昨日より上手く生きられたら 私は私になれるのかな 今を失うことを恐れて閉じ込めた 嫌われないように 奪われないように 一つ踏み出す度 足を取られ沈む 矛盾を孕んでる 索漠たる世だ 夢が覚めて全て嘘だったり 魔法が解けて現実に落ちたり どこかで そんな朝が来ることもわかってる 今はまだ眠らせて 愛してよもっとエゴもイドも単純に この感情を暴き出して 突き刺してくれよ デタラメな明日に縋りながら 終わりを望んでいた 騙し合って だれもかれも偽って もう本当なんて どこにも無いのだろう 気が付けば あの頃見た夢も 私は忘れて 壊して 直して また壊して 新しい嘘を塗り固めて 返して 返してよ 私の心を この声が届きますか? 殺してよ いっそ 痛みも無く一瞬で この幻想を跡形無く 消し去ってくれよ 鏡に映るその愚かさに 私は目を背けて 汚しあって白と黒も失くなって ああ、だんだん薄れてゆく 心臓の音も それでも確かに息をしてる 私はここに生きている きっといつか終わる夢に そっと未完成な歌を灯そう だれかが同じ色を並べたとしても 私を描けはしないでしょう 呼んでみせて 私の名前を