歌声が 泣いている 震えながら 泣いている 君の哀しみは どれだけ 深いのだろう 溢れ出す 思いの丈を 歌でしか 語れない君に 僕は いったい どう向き合えばいいのか 近寄ることも 正しくはない 離れることも 正しくはない ただ ただ 僕は立ち尽くしている 歓声のない ステージの前で 歌声が 怒っている 地鳴りのように 怒っている 君の悔しさは 計り知れないだろう 一番で ひとつだけの 誇りが 誰かの 犠牲の上にある 迷い迷う歌が それでも胸を打つ 近寄ることも 間違いじゃない 離れることも 間違いじゃない ただ ただ 僕は 立ち尽くしている 歓声のない ステージの前で 気づいてしまった 僕たちは もう 目を逸らせはしない でも 気づかず 過ごせた あの頃を 懐かしむのも 違うだろ? 迷い迷う歌は それでも胸を打つ 近寄ることも 間違いじゃない 離れることも 間違いじゃない ただ ただ 僕は立ち尽くしている 歓声のない ステージの前で 今 風の吹く ステージの前で