改札の外から見えた 夜を舞う終電の影が 手のひら錆びた十円玉 握りしめ踵返した 袖丈の余ったセーターに 抱かれるの あてもなく街を巡った 空を舞う無数の星が 奏でた褪せたメロディは 掴めずに余韻となった 溶けかけのチョコに頬を落とし 浮つくの ばか都会のネオンに溺れないで そこを超えたら許さん 横断歩道の真ん中はためく 萌しみて我に帰る tell myself it's alright 失うものはない 手持ちのコインを飛ばした 今度こそ帰ろうか ばか人目の渦に溺れないで そこを超えたら許さん 白い息の深まる薄明に 羅針盤を信じて歩く 嗚呼 横断歩道の真ん中はためく 萌しみて我に帰る