忘れたらいけないことを詰めて 宝箱 鍵を掛けて埋めた いつかまたタイムカプセルみたいに 思い出す 未来の自分への手紙 何度でも繰り返し 間違えたっていいんだって 言い聞かせてやってきた これまでを愛していこうよ ショートトリップはいつも さよならの繰り返し 電車を降りる頃には 傷も少しは埋まってるかな 窓を開けた 愛しい日々が見えた ちょっとだけ冷たい風が 頰をさしてすぐ閉めた バイバイ 窓越しに 見慣れた横顔が映り 無駄にした時間の意味を探す 何度でも繰り返し これでいいんだって言い聞かせ 諦めて飲み込んだ ことばを信じていこうよ あの街の景色も 懐かしい友達も 吸い込むだけでひび割れそうな 乾いた冷たい空気も これまでのぜんぶが愛しくて ちょっとだけ痛む胸の 傷跡を指でなぞる ショートトリップはいつも さよならの繰り返し またどこかで会えるだろう こころの向こうに風が吹き抜けた 窓を開けた 真新しい空だ ちょっとだけ冷たい風が 心地よく頬をさした 靴紐 結び直し 大きく息を吸いこんだ