夜道を歩くひとり、ぽつり 歩幅は自分だけのペースで 出掛ける時は化粧も待たないし 帰りの連絡を急かされもしない 雑誌の服装は僕の趣味じゃないし 部屋の温度はいつも暑い テレビに映る コメディを笑うときが 二人の心やっと重なれる 思い出せば隣の窓際 君の顔がまだ映っている 居心地の悪いその不自由が 二人の愛の形だと言うのなら もういい、自由はいい だからどうかまた振り向いて トイレの電気は消えていて 換気扇の音も静かになっている ネクタイの場所を 聞かれることも無いし 晩酌の相手もしなくていい 思い出せば我慢ばかり 大丈夫、それをただ鵜呑みに あなたは本音を 聞き出そうともしないし 気まぐれな優しさが運良く 私の心をたまに打つの 思い出せは我慢ばかり あなたの顔に 平手打ちをさせて欲しい 居心地の悪いその不自由は 二人の愛の印を奪って もう、ちゃんと 前を向かなくちゃと 教えてくれた。そうでしょう? 春風が夏を越えて吹いた 秋の落ち葉は冬の歌に踊った 愛は幾つかの季節を重ねて ゆっくり目を閉じた すれ違い二人愛を休めて いつかどこかで 出会えればまた笑えるようにと 愛し合った二人それぞれの道へ もう二度と会えないこと わかって居ても 今は期待せずには居られない 運命を背負って去っていく 不自由だったそれを忘れずに