その絵描きは今日も絵を描き 続けていました 「ありふれたもの」を嫌って 「特別」をずっと夢見て 心閉ざして生きてました 何もかもを遮ってました その孤独さえも美しいと信じ 張り裂けそうなこの痛みを 色に変えて 誰も見ない景色を 描いてみたい…そう願うけど… 本当は「ありふれた幸福」 が欲しかった 冷たすぎる夜に 赤く滲む部屋で 死神が囁く 「幕を下ろそう」と 言葉にできない想いが溢れ 手を伸ばしたって 届かなくて それなのに僕は それなのに僕は それなのに僕は また描いて… 死神はずっと彼のそばに立ち 尽くしてました とても優しい眼差しで ただ彼を見つめてました 「終わりが怖い」 決してそんなことは思ってないはず でも心の奥では 涙が零れてた 壊れた夢の欠片で未来を描けるなら 消えかけた命も 灯してみたい…儚くとも… 本当は「もう一度の出会い」 が欲しかった 暗すぎる空で 優しい声が響く 「迷ってるのなら この手を取って」と 指先に触れて 微かなぬくもりが 僕の傷跡に そっと染み込んだ それなのに僕は それなのに僕は それなのに僕は… 「ここにいたい」と思ってしまった 「愛されたい」と願ってしまった 精一杯の存在証明 楽に死ねるならすぐに死にたいよ なんで絵なんて描いてるんだろう 誰も気にも留めないのに なんで絵なんて描いてるんだろう… それでも筆を 取る…わからないけど… 本当は「ここにいる理由」 が欲しかった 静寂の中で 作り笑い浮かべ 優しい死神の手を振り払って 壊れそうな想いが押し寄せる 震える心が叫んでいる 答えがなくても 迷いがあっても これが全てだから また描いて…
