調子はどうだい 愚かなトラベラー こうして旅を続けてどれくらいだ? いつからか側には誰もいなくなり 風は死に 街は眠り 俺たちはマスクを外せない 君の本当の顔を思い出せない 今どんな表情をしているかもわから ない 不安げな眼差しを機械的に照らした 手のひら 光る6インチのガラクタ 絶えず吹き付ける砂埃の中 俺たちは一本の道を歩き続けた 生まれた瞬間 はじめの一歩から 現在に至る この長く険しい道を しかし、目の前に広がっているのは 夢に見た理想郷なんかじゃなかった かつて、 ここは「日常」と呼ばれていたらし い 壊れて砕け散った記憶の残骸だ これはSFなんかじゃない 本当に残念だけど作り話じゃない 君が当たり前に日々を暮らすように ファインダー越しに見えてる景色 俺たちの道が交わったこと 当たり前じゃない 奇跡に限りなく近い NEW JUNCTION YOKOHAMA うたが出会わせた まだ信じてる ディストピアじゃない ディストピアじゃないって まだ信じてる コップに並々と注いだ水が 最後の一線を超えてあふれ出すよう に この混沌も崩壊も本当は ずっと前から始まっていたのかもし れない 心の免疫が弱まったところに 不安という病原が牙を剥きはじめて やがて人類は手を取り合うことを忘 れる ぶっ壊されたのは感情そのものか? 目の前に続くこの長い道が どこで途切れるのか正直わからない けど それでも歩みは止めることができな い お前もそうだろ? 愚かなトラベラー この冗談みたいな世界の中で サイエンス・フィクションな未来を 描こう 大声で笑って触れ合って生きる ハッピーエンドをまだ諦めない 友達の家の懐かしい匂いも 大好きなあの店のオムライスの味も あったかい涙で滲んだ映画も 爆音の余韻で残る耳鳴りも 当たり前だと思っていたこと全てが 俺たちの道の先にまだあるのならば NEW JUNCTION YOKOHAMA 反撃はここから ディストピアじゃないってまだ信じ てるから オンザロード 前方 蜃気楼の向こう 拙いメロディがかすかに聴こえる NEW JUNCTION YOKOHAMA うたは言霊 ハッピーエンドを歌い続けよう