いとしいひと さよなら、 いつか 思い出して 夏の日に 海をみてる わたしのことを 煮詰まったジャムだから 蓋をしておいてよ どうしようもなく 残り香に 夢をみるんだわ カモメが飛んで 振り返っても あなたはもういないの 溺れるくらい 泳がせて 愛の向こうへ 流れるままに踊りたいのよ 水底(みなそこ)まで 覚えてますか はじめて ふれた日のこと さりげない仕草や匂いも ふちどれるの あなたの手が、やさしい瞳が、 すきな歌が 振り返るたび いつか、きっと 果てない灯りになる もしもあなたの岸辺の花に ひとつ残せるなら 「わたしのことを忘れないで」 あのころを過ごしたふたりのため