放課後 風を切って ペダル踏み込む坂道 誰にも教えてない 私だけのお昼寝スポット でも今日は 見知らぬ姿 静かに寝息を立ててる ちょっとだけ 覗き込んだら 目が合った「あぁ、君か」 ねぇ、なんで私を知ってるの? いつもここで寝てるよねって ほっぺた ツンってしても 起きなかったんだって 恥ずかしいから、 今日は譲ってあげる でも次会った時は 譲ってよね? あの日 いつもより早く現れた君 予想外の展開に心臓がドキッとした 「あぁ、君か」なんて クールぶったけど ほんとは超緊張してた 名前も知らない君のこと いつもは寝顔だけ まさか話せるなんて 思わなかったから 何も言えなくてさ… 今日は帰っちゃったけど また会えるかな 君の名前 今度こそ ちゃんと聞いてみたいんだ ——あの日の場所で、また ふたりだけの午後を過ごせたら きっと今日より 少しだけ 距離が近づく気がするんだ
