はれて 転がる種を胃に落とした 起き抜け雨 芽は伸びて そっと 線にたつ踵は上がるの ぬかるみに 潜り込んで温めた 壊れ方と噛み合わない声 あの頃の上 根を張る場所を探す 転がる種忙しない 心の種は 遠くのあなたの 昨日と今と これからのためにとって 一体 わからない 『抜け殻のままいたいんだろ』 哀れんで手を振った もう知らない横顔 見慣れてたはずが 振り返る 暗くなって 手で探って言うのは 「もうわかった 比べない」 泡ぶく音で一杯だ 運命を遠まわるのもいいな 答えにつまづいた重い喉は 乏しさじゃないのね
