降り注いだ光に目を細めて息を 継いだ 首を伝う雫に鳴る鼓動 すべての音が遠くで響いた 思い出すのはきみの声 ぼくをただ導くような 聞こえる はじまりの音 照り付ける夏の陽に弱さを隠して 飛び出した 今のぼくに 残された時はあとどれくらい? 終わらないでもう少し 届かなくて苛立つこともあった そんな夜は 首に下げた小さな約束を握り眠った 唇を噛んで 負けることより怖いのは逃げ 出してしまうことだ 聞こえる アルプスの声 吹き抜ける風を背に乾いた地面を 蹴っ飛ばして 今のぼくでひとつでも先へ 行けるはずさ 終わらないでもう少し ぼくらは今日を 消えゆく今日を 零さないように掴んでは打ち返す 高く上がって放物線を描く ぼくらの未来まで飛べ 照り付ける夏の陽にすべてを託して 駆け出した 今のぼくらこれが最後だと夏が 告げる 終わらないでもう少し もう少し あと少し