時空を超え走っていけ 光る星の下で今夏になって 未完成だって透明だってこと 未来に色を付けるよ 今、君に会いに行くよ 夏の匂いとか胸の奥の痛みとか SF漫画や小説じゃ意外と 描けないもんだ ハロー、入道雲 お前にも 寿命ってやつがあるみたいだ 一生分勇気を今使い果たして 会いに来たんだよ 伝えに来たんだよ 天文学的だろうとそこに 君がいたんなら それでいいんだよ 花火が咲いて 夜空に咲いて どこかで恋にまた帳が降りて 夏の三角 君で五芒星 結んでみても近づけなくて この青さにもいつか終わりが 来るなんて どうにかなりそうだ 君の名前をもう呼んでいいかな 口に出せない夏は 「今日も暑いね」 私はまた 揺れる水芭蕉 泳ぐ目で追いながら 夏が終わる 風が攫うように 起承転結はもうこの際どうだってい いから 君と歩いてる今だけが何より 大切なんだ 夏の匂いとか胸の奥の痛みとか 言葉には出来ないけど 君に教わって来たんだよ でもこの気持ちだけ 言葉にしておきたくて あの日のままの 私じゃいられないから 君を名前でも呼んでいいかな 蝉の声が私をきっと掻き 消してしまうけれど 笑っていないで聞いて欲しくて 私を見て欲しくて どんな変わらぬ思い出も 瞳に宿るその美しさも 亡くさないように また戻れますように この夏に寿命があっても この恋には終わりなどないだろう また、君を探しに行くよ 君に名前を呼ばれた日から 止まっていた夏が動き出したんだ 何光年先の遠い未来でも いつものように隣で 君の名前を呼んでいいかな 口に出すと伝わる温度 「暑いね」 笑う君は 揺れる水芭蕉 私を浮かべながら 夏が終わる 風が攫うように
