雨降る町を横目に歩く ぽたりぽたりと街路樹は歌う さよならを背に 君の鼻歌 聞こえない振りして ただ僕は歩く 秋風靡いた 花が枯れてる おいそれと泣いてくれるなよ 遠い夏の背に 月が揺蕩う また、歳をとってしまうのか 大人になって分かったのは わからない事が 増えたことくらいです 子どものままでいたいお年頃です あぁ ちょっとだけ 泣いてしまいそうだ ずっと ずっと 覚めない夢が 君を縛って ひとりじゃ怖くて 大きな体で 小さな声で とりあえず今日もまだ生きてみます 雨降る町を横目に歩く しくしくと踏まれた土が泣いてる 強がりの所為で 隠した言葉 また、歳をとってしまうのか 大人になって変わったのは 笑うことが減った事くらいです 子どもみたいに流せよ涙 泣きたい時に限って出ないんだな 背中に伸びたかげぼうし ひとつ いつか増えたりもするんだろうか 振り返ればここに続いてた足跡が 今も ずっと ずっと覚めない夢は ずっとこの手に余ってしまうけど あの日みたいに輝いている 宝物みたいに 輝いてる 雨降る町に虹がかかった