夜しか会えないお月様みたい 毒を擦り込む様に這わせては 滴誘うまま御宮様へ礼拝 脈、混ざり合う 肥大化 即ち、壊死する直前 振動が加速して… なみなみ注がれる白湯すらも 零す事なかれと飲み干す様、麗しい …? 漂い、巡る 朧月夜 目を凝らせど霧がかる愁い 顔 火照る肌を撫でる風よ、今宵は何処 へ 見立てた鍵で真似る手遊び 嗚呼…覚 束無い 迎えた旬の紅い実を御存知無いかし ら? 恋しむほど雲に翳り、足下を濡らす 雨 指折り待つ月見頃は幾年先と… 紅い実香り、果肉は甘く さあ「召 し上がれ」 何方譲りの毒により咽び泣くのか
