僕を名前で呼んでくれたのは 君だけだったから 同じ列に並んで見えない 君を探して何度も笑った ゴールにいつも届かないサッカーは 君ばかり追いかけてた あの時 頬をかすめたボールは この愛しさをためらった 君だけが見つけて 泣いてばかりの僕を 内緒で登った 屋上の陰からは ふたりが笑う あしたが 僕には見えた まずいタバコも イケナイ遊びも 君と一緒だから 誰かが悪く言えば言うほどに もっと大事な時間に変わった 本当は君が誰かを抱くたび まぶしくなっていくのを 知っていたけど 側にいたいから 君を見つめ何度も笑った 君だけが気づいて 変われない僕の事 内緒で隠した 校庭の隅にある 宝の地図は ふたりで 描いた未来 君だけが見つけて 泣いたのは君のせい あんなに何度も 肩を抱き合ったのに 今は君ばかり 美しくなるのがつらい 僕だけ置いて 大人になってくのが こわい