Track byBCNO
それは匣。 藍色の風、遠くには空。 誰もいない。 揺れるカーテン、麦藁帽と。 不意に凪ぐ。 眩む暑さに振り向けば、夏。 目を瞑る、 刹那。僕には、虚しさばかり。 探していた、 記憶にもない夢の在処を。 眩暈苦しく、うつろう。 それは、嘘でしかない。 それは匣。 それは世界と自分の象徴。 それは匣。 それは恐らく、嘘でしかない。 それは匣。 藍色の風、遠くには夜。 誰もいない。 刹那。僕には、虚しさばかり。