安っぽい感傷を引き摺る僕なんかじ ゃ 空っぽの感情も少し贅沢だよな 湿っぽい憔悴を誰かのせいにして僕 は 誤魔化してばかりの三六五日を だらしなく彷徨ってた いつも雨は等しく夜を濡らして 傘を失くした街は暗いや 僕は僕を何度許してやればいい ずっと歩き続けるばかりの日々に 息を吸うのを止めない僕を 夜はいつも笑いを堪えて 眺めている あぁ 平熱の午前二時を涙が横切って 何も変えられなくて あぁ 少しだけ嘘つきの 僕の言葉はどこまで届くだろう そして また明日から一年過ぎて だらしないまま年を重ねて 変わらない僕は いつも忘れてばかりの馬鹿だ いつも歩いてばかりの馬鹿だ 寝ては起きて 起きては眠る そんな毎日も決して 嫌いなことだけじゃないけれど 息を吸うのを止めない僕は ほんの少しだけ嘘つきだ