路傍の露草朝水溜めて 藍色緋色に光が揺れる 明け方夢に寂しく笑う 君の睫毛に水珠ひとつ 距離を越え届く耳元弾む声 間に間に聞える吐息が…揺れた 彼方に霞む西空仰ぎ 元気でいてと囁いた 足下見つめ鞄を振った 元気でいると呟いた しゃがんで唇花に寄せ ふっと息吹に水珠落ちた <♪> 指先触れるカタバミの莢 音も立てずに破れて跳んだ 見送る君に一言「好き」と はにかむ笑顔に過ぎし日重なる 時を越え遊ぶ夕暮れ蝉の声 花火の約束路地裏…消えた 逢えない日々に面影探す 忘れるわけない確かめる 四角い窓に震える指で さよなら綴りすぐ消した 弾けてひしゃげた莢ひとつ 溢れる想いが四方に散った <♪> 彼方に霞む西空仰ぎ 元気でいると呟いた 足下見つめ鞄を振った 元気でいると呟いた しゃがんで唇花に寄せ ふっと息吹に水珠落ちた