自己の酷さ気づけぬまま 露わにしてしまう 幼さで見捨てられる沈魚に 視界を奪われ 淚は出なくて ほら 朝だよ 夢の乖離記憶の中泳いでいるみたい 柔いもの壊さないで包める 痛みを感じた 何かが軋んだ ただ 目を覚まして 彼方を掠って掠って 白波に踵返すみたいに 凄惨な日々を どうか有耶無耶にしないで 二度と戻れないから 夏の隙間から零れ落ちる 涙の色見たくないよ 透明な日々を どうか掴んでみたくなり 体を溶かしていく 自己の酷さ気づけぬまま 露わにしてしまう 幼さで見捨てられる沈魚に 視界を奪われ 淚は出なくて ほら 朝だよ 夢の乖離記憶の中泳いでいるみたい 柔いもの壊さないで包める 痛みを感じた 何かが軋んだ ただ 目を覚まして 彼方の目になりたかった それはいつしか狂気に成り果てた 八月の風が肌に染みた 生活を辞めるには最適だった 愛を時効にしたくて堪らなかった 感情を誰かに衒さうよう決めた 自己の乖離が遣る瀬無かった 最後に見たのは 苦悶に満ちた彼方だった
