さあ 走り出せ いま その手伸ばせ もう 振り向くな 道を開けよ 遠ざかるふるさとを 窓越しに見送る 手を振る君の声 何時迄も耳に残る 夕立の空光る 降り出した雨に 散りゆく百日紅 僕の心うつして よせてはかえす 波のような心に 揺れるは夏の霧 掻き分けて進め 今 さあ走り出せ 光に手を伸ばせ もう振り向くな 道を開けよ 夕映えによく似合う はにかんだ君と 遠い日に捨てた街 いつかまた会えるから 荒れて鎮まる風のような心に 消えるは 宵螢 闇の中を進め 今 さあ走り出せ いまその手伸ばせ もう振り向くな 道を開けよ さあ走り出せ 光に手を伸ばせ もう振り向くな 道を開けよ もう振り向くな 道を開けよ