生まれてはじめて 見た海のように 恐ろしくも ただ美しい あなたが いた まるで崩れた積み木のように ただ無限のかたちをしていた 今すぐに 壊れてしまいそうで 触れれば そっと 溶け合って 絡み合って ひとつに 硝子の歌が響く浜辺 夢よ 醒めないでいて 始め方も知らず 呼吸 乱れ 水面に写る太陽よりも 赤く揺らめく ふたり 正しい言葉すら 要らないと思うのは あなたの瞳が ただ 幼き日の 記憶を頼り ぎこちない仕草で 人を愛してきた このままじゃ 壊れてしまいそうで 手を伸ばせば 涙が 溢れた あなたと 硝子の歌 歌う浜辺 夢よ 醒めないでいて 踊り方も知らず 脚 縺れ この空に浮かぶ星たちよりも 青く燃える ふたり 硝子の歌が響く浜辺 夢よ 醒めないでいて 終わり方も知らず 波に委ね 水面に写る太陽よりも 赤く揺らめく ふたり 影 ひとつ