Track by中田裕二
花びらの小舟に 憂いを浮かべて 時間のせせらぎに 流されて消えた 蜃気楼 夏の炎 日陰に逃れて 命を嘆くような 蝉時雨に包まれて 帰れない 戻れない 遥か遠く彼方へ そう思うがままに 行きたいところまで 手を引かれながら 笹の葉がざわめき 風がすり抜けて 砂利道を踏む音 雨上がりの空 夕闇立ち込めて 静まる街はずれ 遠くの山々も 燃えるように赤く染まって 愛せば誰もが 我を忘れるだろう どうしたらあなたと ひとつになれるのか 思い巡らせた